カテゴリー: 計測委員会
2018年ルールブック掲載
規則・規約のトップページに2018年ルールブックが掲載されました。
2019年のクラス規則の変更について投票がおこなわれています。
現在、2019年のクラス規則の変更について投票がおこなわれています。
日本レーザークラス協会の会員は、どなたでも投票できます。(9月7日まで)
投票の方法
1. ILCAのサイトで、画面の右側(ウィンドウ幅を狭くした場合は画面の下側)にある Click here to view rule changes and cast your vote. をクリックします。
2. Vote on 2018 ILCA Rule Changes の画面が現れるので
(1) YOUR CONTACT INFORMATION
のところで First Name(名)、Lase Name(姓)、ZIP/Postal Code(郵便番号)、ILCA Member Country: Japan、Email Address を入力し、 > Next をクリックします。
3. 投票のページへ移行しますので、それぞれの項目について、YES / NO / ABSTAIN(棄権) のいずれかを選択します。
(2) クラムクリート
変更の提案: 規則 3(b)vi で取り消し線の部分を削除、赤字の部分を加える。
新しい規則 3(b)vi;
プラスチック製フェアリードやプラスチック製クラムクリートの代わりに、同一形状・同一サイズの金属製品を同じ位置に取り付けてもよい。
クラムクリートには通し穴があってもよい。
変更理由: 同一形状・同一サイズのクラムクリートに交換する場合、通し穴があるものも認めるという現在の解釈を規則に組み入れるため。
クラムクリートの例:
(3) マストの摩耗防止
変更の提案: 現行の規則 19(a) において青斜字の文を削除し赤字の文に入れ替える。
新しい規則 19(a) 追加:
19(a) マストステップの摩耗を防ぐため、厚さの合計が 1mm 未満の均一な厚さの複数のチューブやカラーをボトムマストまたはマストホールの全周にわたって取り付けてもよい。このチューブまたはカラーは、デッキレベルから 10mm よりも上に出てはならない。また、1mm 未満の均一な厚さの円板を 1枚、マストホールの底に取り付けてもよい。
現状の規則 19(a) 削除:
19(a) マストステップの摩耗を防ぐため、1mm 未満の均一な厚さのチューブやカラーを 1個、ボトムマストまたはマストホールの全周にわたって取り付けてもよい。このチューブまたはカラーは、デッキレベルから 10mm よりも上に出てはならない。また、1mm 未満の均一な厚さの円板を 1枚、マストホールの底に取り付けてもよい。
変更理由: 摩耗防止のチューブやカラーがいくつかに分かれていてもよいことを明確にするため。
マスト摩耗防止の例:
(4) セールボタン
変更の提案: 赤字の文を第1章に加える。
新しい規則追加
セールの識別
2001年1月1日以降に製造されたセールにはセールのタック付近に、ILCAから購入した、認可されたセールメーカーを示すボタンが取り付けられていなければならない。スタンダードMKIIセールにはオレンジ色のセールボタンが、ラジアル、4.7 および スタンダードMKIセール(クロスカット)には赤色のセールボタンが取り付けられていなければならない。
変更理由: レーザーの建造マニュアルは、クラス規則に適合したセールには ILCAが供給するセールボタンをタック付近に付けることを要求しているが、これをクラス規則に追加することにより、どのクラスのセーラーにとっても、競技で使うセールには、クラス規則に適合したものにするためのILCAが供給するセールボタンが付いていなければならないことを明確にする。
(5) コントロールラインの材質
変更の提案: 規則 3(b)i で取り消し線の部分を削除する。
新しい規則 3(b)i:
3(b)i コントロールラインには天然素材や合成素材のロープを使用してよいが、ブームバングとカニンガムにはアラミド繊維(ケブラーなど)を使ってはならない。
変更理由: アラミド繊維の使用制限をなくすため。
(6) コントロールラインの太さ
変更の提案: 現行の規則 3(b)ii において青斜字の文を削除し赤字の文に入れ替える。
新しい規則 3(b)ii 追加:
3(b)ii コントロールラインは均一の太さでなければならないが、荷重のかかる取付点でスプライスした箇所では太さが異なっていてもよい。
現状の規則 3(b)ii 削除:
3(b)ii コントロールラインは均一の太さでなければならず、荷重のかかる取付点でスプライスする場合を除いて、テーパーがかかっていてはならない。
変更理由: 荷重がかかる取付点でのスプライスできる範囲をより広く認めるため。
太さの違いの例:
(7) クラス規則改正に関する会員投票
変更の提案: 現行の規則 31 において青斜字の文を削除し赤字の文に入れ替える。
新しい規則 31 追加:
31 クラス規則の改正は次のそれぞれから承認を得なければならない。
a. ワールドカウンシル(世界評議員会)
b. アドバイザリーカウンシル(顧問評議員会)
c. 当クラスの国際事務所が公開する投票に対して、メンバーから返信された投票のうち 3分の2 以上の賛成。ただし、規則改正案を公開してから 1ヵ月以内に国際レーザークラス協会へ提出された投票だけを有効とする。
d. World Sailing
現状の規則 31 削除:
31 クラス規則の改正は次のそれぞれから承認を得なければならない。
a. ワールドカウンシル(世界評議員会)
b. アドバイザリーカウンシル(顧問評議員会)
c. 国際レーザークラス協会の事務所が行なう郵便投票に対して、メンバーから書面で返信された投票のうち 3分の2 以上の賛成。ただし、規則改正案を公開してから 6ヵ月以内に国際レーザークラス協会へ返信された郵便投票用紙だけを有効とする。
d. World Sailing
変更理由: 投票期間を 6ヶ月から1ヶ月に短縮するとともに投票を郵送しなければならないという制約をなくすため。
(8) クラス規則の緊急改正
変更の提案: 赤字の文を第5章に加える。
新しい規則追加
32 緊急改正
極めて緊急の場合には、ワールドカウンシル(世界評議員会)は World Sailingの承認のもと、一時的なクラス規則の変更を発布することができる。このような改正を恒久的なものにするためには、その後 規則31で明示されるクラス規則改正プロセスを経て承認を受けなければならない。
変更理由: 規則改正が必要だが通常の改正プロセスを通すには時間が足りない場合に備えるため。
4. 最後に > Done をクリックします。
以上
西野 隆文
メジャラー
プラーク及びレーザークラス純正部品ステッカーについて
世界中どこの水域でも、どんなセーラーでも同じ性能の艇で公式レースに参加できるのがレーザーの魅力です。
レガッタ運営をスムーズにするために計測証明書なしのシステムがとられています。そのための約束事があります!!
この説明書に目を通しておいてください。
Enjoy Laser Sailing !!
2018年クラスルースの変更について
2018年からのクラスルールの変更4項目について今年投票がおこなわれましたが、ILCAメンバーの賛成多数と World Sailingの承認により、2018年1月1日からそのすべてが採用されることになりました。(原文)
- デジタルコンパス(ルール22) 賛成 81%
- 船上カメラ(新ルール) 賛成 84%
- アウトホールのショックコード(ルール3(f)vi) 賛成 89%
- ハイキングストラップの調節(ルール17(c)) 賛成 81%
本サイト上のクラスルールも今後2018年版に書き換えていきます。
西野 隆文
メジャラー
現在、クラスルールの変更について、投票がおこなわれています。
現在、クラスルールの変更について、投票がおこなわれています。
日本レーザークラス協会の会員の方は、どなたでも投票する権利があります。
われわれ自身の考えをクラスルールに反映させるチャンスです。
下記に手順を載せますので、ぜひ投票しましょう。(10月10日まで)
1.
ILCAのページで、右側にある “Click here to view changes and cast your vote.” をクリックします。
ページを表示する際の横幅に応じてレイアウトが変わりますので、見つからないときは下の方を探してみてください。もしくは ここ をクリックしてください。
2.
投票者の情報を入力するページが開きます。
YOUR CONTACT INFORMATION のところで
First Name: (名前)
Last Name: (名字)
ZIP/Postal Code: (郵便番号)
ILCA Member County: Japan
Email Address: (メールアドレス)
を入力し、「NEXT」をクリックします。
3.
投票のページが開きます。
次の4項目について、それぞれ YES / NO / ABSTAIN(棄権) のいずれかを選択します。
(その1) ELECTRONIC DIGITAL COMPASS
変更の提案:
現在のルール 22(a)~(d) を削除し、新しいルール 22(a)~(e) に置き換える。
新ルール 22:
22. コンパス、電子機器、時計
(a) 1個のコンパスをデッキまたはコクピットのどの位置に取り付けてもよい。ただし、締め具(ねじ、ボルト、ナット、ワッシャー、リベット)以外の穴を開けてはならない。
コンパスをインスペクションハッチに取り付けてはならない。
追加のコンパスを1個、手首に着けてもよい。
独立式の電子式デジタルコンパスは、磁気のデータだけを表示するものでなければならない。
(b) 時計は許可される。
(c) 時計と電子コンパスはひとつの機器内におさめられていてもよい。
(d) コンパスもしくは時計は、風速、風向、艇速、艇の位置を表示したり、音声で流したり、送信したり、受信したり、計算したり、関連づけたり、保存したりできるものであってはならない。
(e) 帆走指示書でルールが変更されないかぎり、ルールで特別に許可されているものではない電子機器のいかなる使用も禁止される。
変更の理由:
入手しやすい電子式デジタルコンパス(GPS機能のないものに限る)の使用を認めるため。
(その2) BOAT OR BODY MOUNTED CAMERA
変更の提案:
新しくルール 28 を追加する。
新ルール 28:
28. 1台のカメラを、セーラーもしくは艇に取り付けてもよい。ただし、艇に締め具(ねじ、ボルト、ナット、ワッシャー、リベット)以外の穴を開けてはならない。
変更の理由:
カメラの使用を認めるため。
(その3) SHOCK CORD INHAUL
変更の提案:
ルール 3(f)vi を次のように書き換える。
セールのクリューを前に引くために1本のショックコードを用いてもよい。
変更の理由:
ショックコードを取り付ける箇所に関する制約をなくすため。
(その4) ADJUSTABLE HIKING STRAP
変更の提案:
ルール 17(c) に条文追加。
新ルール 17(c):
ハイキングストラップの後端とコックピット後面のアイストラップとをつなぐ取付ロープはどのような方法で取り回してもよく、ハイキングストラップを固定長にしてもよいし、可変長にしてもよい。1個のクリート、1個のリング、シンブルまたはシャックルのいずれかまたは両方を使用してもよい。
変更の理由:
1個のクリートと1個のターニングポイントを、艇体にもハイキングストラップにも接しないかたちでハイキングストラップの取付ロープに加えることを認めるため。
4.
最後に「Done」をクリックします。
以上
西野 隆文
メジャラー
2017年のクラスルール
レーザーセーラー各位
2017年のクラスルールは 2016年と同じです。
西野 隆文
メジャラー
コンポジット製トップマスト
レーザーセーラー各位
ILCAから、新しいコンポジット製トップマストのリリースが発表されました。
現状は、11月のILCA会議でベンド特性/重量が決まったところで、まずは50本ほどをオーストラリアでテスト販売する予定です。南半球は夏のシーズンなのでヘビーなテストも兼ねたものです。
北半球での販売に関してはまだ詳細未定です。分り次第お知らせします。
西野 隆文
メジャラー
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ILCAの発表
http://laserinternational.org/2016/12/06/laser-class-announces-new-composite-top-mast/
国際レーザークラス協会(ILCA)はクラス規則に適合したコンポジット製トップマストのリリースを発表できることを嬉しく思います。それは2017年の早い時期に入手可能となる見込みです。
新しいマストは、現状のアルミニウム製マストと重さとベンド特性が厳密に同じですので帆走性能が向上することはありませんが、アルミニウム製マストで生じるような永久的な曲がりの問題はなくなるでしょう。
「新しい機材を導入するにあたってのILCAの方針は常に、それが現状の機材と同じ特性を持ち、現状の機材を使った艇とレースをしたときに有利にならないようにすることです」とILCAのエグゼクティブセクレタリー Eric Faust は述べています。「コンポジット製マストはこの目標に完全に合致しています。それは世界のトップセーラーたちによってテストされ、彼らの誰もがセーリングにおいて違いを見いだせなかったとしています。」
ILCAの Clive Humphris テクニカルオフィサーによると、「新しいトップマストは厳密に開発され、現在のマストと取り替えができることを保証するためにこれまで6年以上にわたってテストされてきました。新しいマストの良さは、耐久性に優れ、アルミニウム製マストにありがちだった永久的な曲がりが生じにくいことです。」
ILCAの Tracy Usher 会長も同じく、「私はコンポジット製マストの試作品を幅広いコンディションの下で使用してきましたが、アルミニウム製マストとの違いを挙げることはできませんでた。私は同じようにセーリングし、艇の挙動も同じでした。あらゆることが同じに感じられました」と述べています。
「これは誰にとってもレーザーでのセーリングを容易にするものです」と Usher 会長は付け加えます。「セーラーたちは、マストを立てるときにリベットの位置を注意深く合わせることや、強風で乗った日にマストが曲がっていないかどうかを心配する必要はなくなるでしょう。これは誰にとっても大きな進歩となるでしょう。」
コンポジット製マストはレーザーの建造マニュアルにおいても完全に認められており、
クラス規則を変更する必要はありません。このマストをビルダーもしくは認定されたディーラーから購入するかぎり、あらゆるILCAの公認大会で使用することができます。
新しいマストの規格はビルダー、World Sailing、ILCAが密に連携して開発されました。コンポジット製トップマストがクラス規則に適合し、海上においていかなる性能向上ももたらさないため、ILCAも World Sailing もコンポジット製マストの使用をいかなる将来の大会においても制限する必要はないだろうと期待しています。もしその後、新しいマストの使用を制限する必要があるとなったら、それは大会ごとにレース公示で指示されることになるでしょう。
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