レーザースタンダード Mark II セール
レーザーセーラー各位
ILCAから、新しいスタンダード Mark II セールが 11月1日からリリースされることが発表されました。
JLCAとしての考えは、11月の総会時に決定後、速やかに当ホームページ上で発表します。
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ILCAの発表 (原文はこちら) :
国際レーザークラス協会(ILCA)は、レーザークラスに完全に適合した新しいスタンダードリグ用セールをリリースすることを発表します。セールに関して大きな変更がなされるのは、40年以上にわたるレーザークラスの歴史のなかでも初めてのことです。
スタンダード Mark II セールと呼ばれる新しいデザイン(特許) は、レーザーのビルダー、レーザークラス協会、2つの大手セールメーカー、世界的トップセーラーを巻き込んだ何千時間にもおよぶデザイン作業と実走テストの結果、生み出されました。
Mark II セールはバイラジアルパネル、より重い 4.5オンスのセールクロス、最適化された補強パッチを採用し、これらすべてはレース用セールとしての寿命を最大限伸ばすことを意図しています。また、テーパーバテン、ベルクロ付きバテンポケット、視野を拡大する大きな窓、マスト連結部のしわを防ぐようデザインし直したラフチューブ(特許) も採用されています。
ILCAの Tracy Usher 会長は「これはレーザークラスにとって飛躍的な進歩です。何年もの間、レーザークラスについての最も多い苦情はセールのデザインが旧式だということでした。私たちは多大な時間と労力を新しいセールデザインにつぎ込み、その結果に満足しています」と述べています。
レーザーについてのすべての変更と同様、新しいセールも従来のセールと互換性を保つよう、慎重にデザインされました。つまり、性能を良くするためにデザインされたのではないということです。その代わり、Mark II セールは耐久性と使いやすさの向上を約束します。
ILCAの Clive Humphris テクニカルオフィサーは「Mark II セールのデザインプロジェクトの主要な目的は、従来のセールと性能は同じだが耐久性の良いセールをつくることでした。Mark II セールが従来のセールより速くないことを確かめるため、また、従来のセールを一夜にして時代遅れにしてしまわないよう、懸命に作業しました。従来のスタンダードセールは、これからも正規のレーザーディーラーから入手可能で、今後何年にもわたって新旧デザインのセールが並んでレースをすることになるでしょう」と述べています。
レーザークラスに適合した Mark II セールは 2015年の終わりごろから一部入手可能になり、2016年の早い時期に世界中で入手可能になる見込みです。このようなリリース時期の事情から、国際セーリング連盟(ISAF)の合意の下、2016年のオリンピックおよびその国枠選考大会においては、Mark II セールは使用されません。
2016年のオリンピックが終わるまで、Mark II セールの使用の可否は大会ごとにレース公示によって示されることになるでしょう。その後は、すべてのILCA公認大会で従来のスタンダードセールとともに使用が認められるようになるでしょう。
Usher会長は「すでに数多くのオリンピック選考大会がおこなわれているので、2016年のオリンピックにおいては大幅な艤装の変更をおこなわないことでISAFと合意しました。私たちの目標は、2020年の東京オリンピックに向けた次の 4年間が始まるときに新しい Mark II セールを世界中で入手可能にすることです」と述べています。
ISAFならびにレーザービルダーと連携し、ILCAは Mark II セールの入手可能性と使用できる大会について追って発表する予定です。
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以上
西野 隆文
メジャラー