クラスルールの重要な変更について投票があります。
レーザーセーラー各位
クラスルールの重要な変更について投票があります。
投票期限は 7月31日です。
投票はこちら。
・ 今回の変更内容
赤字の部分を削除。
Definition of Builder:
A Builder is a manufacturer that has the rights to use a Laser trademark, is manufacturing the hull, equipment, fittings, spars, sails and battens in strict adherence to the Construction Manual, and has been approved as a Laser Builder by each of World Sailing and the International Laser Class Association.
ビルダーの定義
ビルダーとは、レーザーの商標使用権をもち、建造マニュアルを厳密に遵守して艇体、装備、艤装品、スパー、セール、バテンを製造し、かつ World Sailing および国際レーザークラス協会のそれぞれからレーザーのビルダーとして承認された造船所をいう。
・ 変更の概要
・ 詳細情報
・ Q&A
今回、各クラスのボートビルダーと商標使用権保持者は、オリンピックで採用されるためには、World Sailingのオリンピック使用機材方針に従わなければならないことになりました。
その方針とは、興味を持ち、かつ資格を認められたビルダーは誰でも
– Fair (公平に)
– Reasonable (合理的に)
and
– Non-Discriminatory (差別されずに)
市場に参入できる、というものです。(FRAND条項)
そしてボートビルダーと商標権保持者がFRAND条項に同意する期限として、8月1日がWorld Sailingによって設定されました。ILCAはこの同意がなされるよう協議に加わってきましたが、現在のところ、まだ同意には至っていません。
もしこのまま期限までに同意がなされない場合は、レーザーが2024年のオリンピック使用機材として採用されない可能性がきわめて高くなります。
レーザークラスでは、クラスルールの第1章によって、レーザーの商標使用権をもつ者だけがビルダーになれると決められています。
今回のクラスルール変更は、オリンピック使用機材から除外される事態を避けるために、商標使用権保持者とビルダーを切り離すものです。
投票の結果、今回のクラスルール変更が決定された場合、ボートビルダーと商標権保持者がFRAND条項に
1. 同意すれば、新たなビルダーがレーザーのブランド名を使用して艇や艤装品を製造販売することができるようになります。
2. 同意しなくても、新たなビルダーがレーザーとは別のブランド名を使用して艇や艤装品を製造販売することができるようになります。
当然、望ましいのは 1. ですが、2. の場合でもオリンピック使用機材に継続して採用されるでしょう。
なお、今回の投票によって、レーザークラスの名称が変わることはありません。
以上
西野 隆文
メジャラー