東日本大地震にともなう被災レーザーフリート復興支援のお願い

 

東日本大地震の犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

日本レーザークラス協会は、被災フリートにおけるレーザー活動の復興を支援するため【I】義援金の募集および【II】レーザー,艤装品,ウエアの募集を行ないます。皆様のご協力を切にお願い申し上げます。

【I】義援金の募集

義援金は下記の振込先へご送金ください。個人でもフリートでまとめてでも結構です。義援金の全額を当該フリート活動の復興支援に充てます。配分等は被災水域のフリートと相談して検討いたします。

受付期間 : 2011年8月末日まで
受付方法 : 銀行振込み
振込先: りそな銀行 長後支店(普通預金)1628302
レーザー・フリート震災復興支援募金

義援金の使途や送り先を特定した資金も受け入れ可能です。振込みの実行とともに、その旨を協会までご連絡ください。ご不明な点は、協会事務局の奥津(Tel  0467-76-1051)までお問い合わせください。皆様の暖かいご支援をよろしくお願いします。

【II】レーザー、艤装品、ウエアを募集

被災地フリートではセーリング活動復興への意欲を燃やし始めていますが、復興のためには全国からの物的支援が必要です。ハル、スパー、セール、トロリー、ギア、ウエア・・・提供できるものを準備しておいてください。現地の要請も確認したうえで、あらためて具体的なお願いをします。

日本レーザークラス協会会長 木村 治愛


 仙台フリートからの近況報告と支援依頼(6月6日東さんからのメールより)

【仙台フリート】
レーザーを流された方が2名おりました。1名分のレーザー(二瓶さん)は確保済みです。
1艇のレーザー(大内はるちか)が不足です。スパー類(スタンダートボトム・トップ・ブーム)も流失です。センター・ラダー・ティラーもありません。
ラチェットブロックもハルに付けていたので流失しました。
セールはあります。シート類も大丈夫のようです。
スパー類はハーバー内に古いものあります。直せば何とかなりそうです。

レース機材も流失又は使えない状態です。
・マーク類
・アンカー類
・シート類
・無線機
・フラッグ類
・船外機ガソリンタンク
レース機材はお送り頂いた義捐金で購入と考えております。その他、船台も4~5台使えない状態です。

【気仙沼フリート?】
レーザー2艇流失です。
小野寺正一郎艇・・ハル+スパー(ラジアルボトム、トップ、ブーム)センター、ラダー流失。シート、セール、ティラー、ティラーEXはあるようです。
佐藤嘉記艇・・・ハル+スパー(スタンダートボトム、トップ、ブーム)センター流失。セール(東からプレゼント)ラダー、シート類、ティラー、ティラーEXはあります。

*現在気仙沼勢は松島に活動拠点を移し、セールリング中です。しばらく松島に艇を置くことになりそうです。気仙沼からは2時間はかかるでしょう。昨日も佐藤君は9時にはハーバーに到着、後輩のレーザーを借りて、昼飯を食べる時間ももったいないらしく、丘にあがらず練習しています。東も少しだけ練習に付き合いました。乗れることが楽しくて、うれしいようです。このような若い芽を摘んではいけませんね。



釜石ヨットクラブの状況
   (2011/4/16 リポーター:大谷、佐々木)

フィシャリーナのポンツーンは皆無、残ったクルーザ2-3隻も内陸部に打ち上げられている。ディンギー艇庫が土台のみ、レーザー3隻が奇跡的に小さな傷で少しの修理で帆走可能、セールが一枚だけ山際の鳥居にひっ掛ってていた。シーホッパーはみあたらない、470が一隻デッキに大穴状態。

死亡:小笠原 ユカ 釜石北高校OG(26歳)、勤務中釜石市内から3人の同僚と車で大槌町に戻る途中被災。

写真:(左)レーザー釜石フリートキャプテンの三浦さんが指を指す山際に艇が打ち上げげられていた、その右側にセールが引っ掛かかっていた鳥居。(右)壊滅的被害の釜石根浜フィッシャリーナ




 宮城県気仙沼から小野寺さんレポート(2011年3月21日のメールより)

未だ電気と水が自宅まで届いておりませんが、避難所での生活も落ち着いてきており、食事も十分食べさせてもらっています。自宅の復旧も、水が出れば掃除も終わる目処が立ち、電気が通ればなんとか普通の生活に近づけると感じております。燃料は一般人はこちらでも買うことが出来ず、災害復旧車に限定されておりますが、自宅と職場の復旧作業のために徒歩と自転車で賄えております。



昨日は、僕のレーザーを保管しておりました気仙沼高校ヨット部の艇庫の跡を見に行きました。艇庫どころか、その地区が壊滅しておりました。(写真も小野寺さん提供)


しかしながら近辺を探したところ奇跡的に、泥まみれではありましたが、僕のラジアルのセール1枚を発見し、自宅に持ち帰りました。破れもなく使用できる状態でした。津波を耐え抜いたセールとして大事に保管していくつもりです。

ずいぶん先になるかもしれませんが、レースで使う艇のご相談をさせていただく事があるかと思います。そのときはどうぞよろしくお願い致します。ご心配とご配慮ありがとうございます。写真は艇庫があった地区の現在です。





救援物資を山と積み込んで被災地に駆けつけた二人のコメント: 

「現地はテレビの報道よりもはるかにきびしく、自分の無力さを実感しました」(粟野・逗葉F)

「やっと連絡の取れた二瓶さん(初代レーザー仙台フリートキャプテン)の地域に救援物資便(燃料から生理用品まで…煮物もムストーグッズも沢山)仕立て、地元の鍋沼地区の避難所(体育館に400名)灯油、食糧、毛布を届け、その後3日間は瓦礫処理班に入って片付けを手伝わせていただきました。物資調達に奔走してくれた方たちに感謝。(大谷・江の島F)