「Laser」に関してのお知らせ

米欧のビルダーとブルース・カービー(Laser設計者)間の設計権に関する紛争や新レーザー(カービートーチ級)クラス協会の導入に関して国際セーリング連盟(ISAF)および国際レーザークラス協会 (ILCA)を巻き込んだ訴訟問題になっています。
レーザー、ラジアル、4.7級世界選手権等 ILCA 主管レガッタや日本国内でのレーザーイベントおよび艇/部品の供給には全く影響がございませんのでご安心ください。

ISAFおよび ILCAから下記のようなステートメントが出されています。

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ブルース・カービー社の発表に関して
ILCA(国際レーザークラス協会 2013.04.10
http://www.laserinternational.org/info/brucekirbyincannoucement

国際レーザークラス協会(ILCA)は、ブルース・カービー社と一部のレーザービルダーの間での法的紛争が未解決のまま、新しいクラス協会を導入するというブルース・カービー社の発表について大いに失望しています。
ILCAは、可能な選択肢を検討する前に現在問題となっている法律上の問題を解決する事が必要であると確信し、解決に向け協力して取り組んでいきます。

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ISAFからのステートメント 2013.04.10
http://www.sailing.org/news/34222.php

国際セーリング連盟(ISAF)は3月22日にブルース・カービー氏の代理人である弁護士から提出されたレーザークラスの訴訟手続に関する声明を発表した。

ブルース・カービー社が “カービートーチ”クラスの誕生に関する情報を発表して以来、法的状況は現在も続いているが、ISAFは以下を正式に発表する:

ISAFはブルース・カービー氏の代理人である弁護士から米連邦地方裁判所に提出された訴訟手続に共同被告人として名前を挙げられている。
ISAFはその訴訟手続きの中に記された疑いを強く否定する。
国際レーザークラス協会(ILCA)はレーザークラスの世界的な活動の組織と運営の責任団体としてISAFによって認定されている。
レーザークラスは2016年オリンピックセーリング競技で男子と女子の一人乗りディンギー競技のクラスとしてISAFによって選ばれている。
先日のカービートーチクラスの発表はレーザークラス当事者間の契約上の取り決め不履行とISAFはみなしている。したがってISAFはそれらの取り決めを終了する権利を行使し、直接 ILCAと新しい取り決めについて協議する。

2013年4月23日 ISAFは2012年に ILCAメンバーによって承認されたレーザーのクラスルール改正案を承認した。改正規則は、レーザーの商標権を持っているレーザービルダーを ISAFとILCAが認可することを可能にする。

新しいクラスが ISAFクラスとして指定を受けるための要件は ISAF規定10で定義されている。ISAF規定23は ISAFクラスがオリンピックセーリング競技のためのクラスとしてどの様に選択されるかを定義している。

和解を交渉するために、ISAFは引き続き紛争のすべての当事者と協力する。
ISAFの最大の関心事は世界中のセーラーのためであり引き続き解決に向け取り組んでいく。

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国際レーザークラス協会からのステートメント 2013.4.23
http://www.laserinternational.org/info/statementfromtheinternationallaserclassassociation

過去数週間にわたって ILCAとは無関係の人達によるて様々なウェブへの投稿で一部のメンバーが現在の状況とクラスの将来についてご心配されたことと思います。国際セーリング連盟(ISAF)との緊密な協力および直接協議に基づき ILCAは以下の見解を発表します。

ISAFとILCAは「クラスルールに適合し、レーザー商標を持った艇」の世界各地で途切れの無い供給を確保するための措置を取りました。この措置により、 ISAFおよび ILCAがレーザークラス規則に基づいて認定している現行の全レーザービルダーが新デザインのプラーク(ステッカー状の銘板)を入手できるようになります。このプラークは必要なすべてのフィー(登録料等)がISAFとILCA両方に支払われていることを示しています。
ISAFプラークを受け取るためにメーカーは ISAFと ILCAが要求する厳格な造艇仕様とワンデザインの基準を守り続けなければならりません。

誤解を避けるために、ILCAという名前の変更あるいは新しいブランドのクラス協会の管理を引き受けることはありません。「クラスルールに適合し、レーザー商標を持った艇」は ISAFおよび ILCAが認定したメーカーとその既存ディーラーを通じて引き続き購入が可能です。

ILCAは予定されている全ての世界選手権、大陸選手権が計画通りに開催されることをメンバーに保証します。ILCAは今後のレガッタの計画にも積極的に取り組んでいます。これからの ILCAイベントで「クラスルールに適合し、レーザー商標を持った艇」の供給への混乱が無いようにします。

ISAFはレーザーは引き続き男子と女子の一人乗りディンギー種目であり、2016年ブラジルオリンピックで使用され、2020年オリンピックまで変更の無い艇種であることを確約しています。2016年のオリンピックに艇を提供する契約は2012年にすでに調印されています。

ISAFは ILCAクラスルール パート1の中での2つの変更を承認しました。これらの変更はILCA憲章とILCAクラスルールの規定に基づいて承認されています。必要な投票と承認が行われ、公式に記録されています。メンバーからの投票に関しては、各票は各国/地区や地域の協会によりメンバーシップが検証され、その後、結果は独立した監査法人で監査され、1017票が賛成票(89.3パーセント)122票が反
対票(10.7%)で、ILCAクラスルール、パート5、30(c)により必要とされる投票メンバーの2/3以上のメンバーがルールの変更を承認したことが報告されました。

ルール変更の理由詳細は以下で:
http://www.laserinternational.org/info/2011rulechangesvotingended23rdseptember2011

ILCAクラスルール パート1の新たなルールは直ちに有効です、内容は以下で:
http://www.laserinternational.org/rules/classrules/partone
https://www.laserjapan.org/info/rules/classrules/part1.html

この件に関するISAFの公式ステートメントは以下で:
http://www.sailing.org/news/34222.php

ILCAが米連邦地方裁判所に提出された訴状に共同被告となっていることを通知されました。ILCAは、必要に応じて積極的に抗弁するが、友好的な解決を望んで当事者間の有意義な話し合い促し続けていきます。ILCAは常にこの紛争の話し合いによる解決をサポートしてきました。

明確にするために…、
ILCAは裁判官や裁判所でもなく、今回の訴訟にかかわる商業当事者との利害関係はありません。ILCAは当事者ではなく、契約を結んでいる商業当事者が自主的に有意義な和解交渉につくことを要求してきました。ILCAはこの紛争の真の当事者達に解決、そして、不必要な費用と我々のスポーツの評判へのダメージを避けることを希望します。

ILCAはクラブセーラーからオリンピックで国を代表することに情熱をかけているセーラー(100か国 15,000人のメンバー)を守ることに主眼を置きます。ILCAはこの40年間にユースからマスターズまで万人のセーリングスポーツとして築きあげたレーザーセーリングを商業紛争により破壊させることは許せません。

ILCAはレーザークラスの将来は明るく、セーリングスポーツの中で主導的立場をとり続けると確信しています。世界中で素晴らしいレガッタを開催し、クラスの土台である組織と厳密なワンデザインの原則を守ることに専念します。

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